【率と額】

ストラテジー

みなさんこんにちは、レモンです。

みなさんに応援頂きブログを更新するのが楽しくなってきました!!その反面、有終の美としてボロがでないうちに記事更新をやめてしまいたい気持ちもあります。笑 …戯言はさておき、まずは感謝の気持ちも込めて前回記事のコメントピックアップです!

 

ひとつの記事でいくつかのヒントは得られるように書いているつもりで、今後も仕事やプライベートとのバランスを取りながら、モチベーションがもつ限り発信していければと思っています!

話は逸れますが、私はマネタイズには中立的です。ただ、もしやるなら双方にとって気持ちの良い「応援」という意味での投げ銭が好きです。基本的には多くの方に読んで頂きたいのと、それによって自然と湧き上がる「為になった」とか「ヒントを得られた」という気持ちが私にとって最大の書き甲斐だからです。無料記事だけど「もし参考になればお気持ち程度、応援をお願いします!」というスタイルが自分には合っているのかもしれません。みなさんの意見を聞きながら、今後の方針を探っていきたいと思います。断固反対!という方は一報ください。笑 

さて、今回は【率と額】ということで、Twitterでも度々話題となりますよね!マスターFANGMAN氏(今は違う名前のようですが笑)にご指名頂きましたので、この内容に絡めてひと記事アップしたいと思います。よろしくお願いします。様々な【率と額】が登場しますので、頭が混乱しないよう着いてきて下さい。

 

「大富豪を目指す方へ」

これはBIZ氏が直近で書かれたnote記事の題名です。ひと銘柄の上昇率とそれが及ぼすPF全体の上昇率を題材に、具体的な数字を示して解説頂きました。PFのわずかな割合でしか保有していない場合、小型投機株の上昇率が高くても結局資産総額はあまり動かないという話です。

PFの10%をマルチバガーを目指すアクティブ投資にまわした際、総資産を1.5〜2倍にするにはアクティブ銘柄達の6〜11バガー達成が必要とのことでした。PFの50%をアクティブ投資にまわした際、同様に総資産を1.5〜2倍にするにはアクティブ銘柄達の2〜3バガー達成が必要になるとのことでした。

 

これから派生したアプローチが、大きな大きなマルチバガーではなく、小さな波を複数回乗り換えていくというもの。BIZ氏および、ろみ氏が言及されていました。PFの10%をアクティブ投資にまわした際、+20%の小波を20回ほど乗り継いでやっと資産1.5倍とのことでした。

(※お二方の記事を読んで「私はPFの100%をアクティブ運用にまわして +30〜100%の中波を乗り継いでいる」という自覚を持てました、大きな収穫です。この場を借りて御礼申し上げます。)

※乗り継ぎ毎にマイナス20%税金徴収が発生するパターンについては【トレードvs含み益バリア】で言及しています。

【トレードvs含み益バリア】
投資手法に正解はあるのか。

 

さて、これらの記事を読んだ率直な感想が、「大富豪は遠い…」というもの。しかし、わかったこともあります。簡単にお示しします。

①まずは「みんな大富豪になりたい笑」ということ。 もちろん家族との幸せや健康が最上ですが。つまり、資産総「額」を増やしたいわけで、そのゴールからすれば「あの銘柄で○○バガー達成した」というのは、あくまで通過点です。それを発信したいがために投資しているわけでないのは言わずもがなですね。富豪の家に生まれ、イージーモードの人生を歩むことに一度は憧れますが、そうでない以上何かしらの方法を模索すべきであって…。

持てる者と持たざる者と言えば分かりやすいでしょうか。現代社会におけるその格差を端的に表したフランスの経済学者トマ・ピケティの「r>g」はご存じでしょうか? rは資本収益率、gは経済成長率(所得の伸び)であり、たぱぞう氏の言葉を借りれば「資産の成長のほうが、給与の成長よりも早い」という現代社会を生きる上で知っておくべき原理原則です。少々酷とも言えるこの原則を受け入れ、富豪を目指すにはなにをすべきか? そうです、資産形成をしましょう、という話です。

 

そして、人生で二度とあるか分からないこの爆益相場で稼げるだけ稼いで、資産「額」の土台を作り、あとはそれを「率」に乗せるイージーモードを目指せ。FANGMAN氏が唱えることを、スパイスを効かせて私なりに解釈するとこうなります。昨年からのラリーを振り返ってみてみなさんいかがでしょうか?ここが本記事で最大の肝かもしれません。

 

逆にこのチャンスを活かせないと、もし今後インデックス勝負へもつれ込んだ場合、逆転不可となるリスクさえあります。金利がジワジワと上げ、細かな調整に気が取られますが、大きく捉えればFRBの緩和縮小までが勝負です。

 

資産拡大期の私は、この使命のもとリスクコントロール(テイク)し、今のところ順調な推移です。2020年9月から現在まででちょうど資産2.5バガーほどでしょうか。

最近は複利計算に関するTweetも散見されました。¥1000万を複利で運用し、入金なしで¥1億を目指すには、年率10%で25年かかるようです。しかし¥3000万スタートなら、同様に年率10%でも達成まで13年とのこと。つまり、この爆益相場に乗れて、資産を大きく増やせた方は、それだけで「5-10年ほど時間を速く進めた(=タイムワープできた)」そう解釈することもできそうです。なんともワクワクする話ですね!

ただ、誰かと競争するものでも無いですし、自身の状況に基づいたリスク調整は重ね重ねよろしくお願いします。

【リスクコントロール講座】
複数のパラメーターでより繊細な管理を。

 

②二つ目は今さら当たり前のことですが、資産を増やすにはやっぱりセクター選びが大事ということ。集中でも分散でも、マルチバガー狙いでも小波乗り継ぎ狙いでも、結局は時代の流れに沿った分野へそれなりの資産「額」=「率」を張っておく必要があるということ。個別株だけでなくETFもかなり有効です。やり方は人それぞれ、ただ必須なのは大きく外さない流れに乗るということ。

前回記事も参考になると思われます。

【投資テーマと各論】
注目テーマと各論の面白さについて。

 

土台として大きな「額」で長期の大きな流れを捉える一方、少額お遊び銘柄では短期的な上昇「率」を狙うのはひとつの楽しみ方ですね。

また、年10%を堅実に狙っていく投資および爆益ジェットコースターに乗る投資、このバランスをとるハイブリット投資は、コア・サテライト投資の応用編でしょうか?

 

③上記を踏まえた上で、安く仕込めるなら尚更良い、

④大きく仕込めるなら尚更良い、ということを再認識しました。

 

率で考える癖をつける

話は変わりまして、「率での思考」をポーカーを例にご紹介します。ポーカーにはテーブル毎のレート(場代)がありまして、所謂カジノの奥の方にあるお金持ちしか居ないのは高額テーブル、などと言えばイメージが湧くでしょうか。レートは様々ですが、世界大会などのトーナメント戦・ファイナルテーブルにもなると、1回毎にとんでもない額を賭けて戦っているんです。ただ、そのワンプレイ毎の「額」にビビってちまちま賭けているプレイヤーなど居なくて、それは何故かと言うと、おそらく「率での思考」しかしていないから。

私はポーカーにおいてはテーブルレート、すなわちBET「額」に囚われず、どのようなレートにおいても基本的な戦略は各々のルールに基づいた再現性の高いものであるべきと考えています。つまり、いちいち「¥1000くらいならコールしても良いか」とか、「さすがに¥10,000は厳しいから降りよう」などと「額」で考えていては、感情に流され再現性は低く、プレースタイルがブレてしまいます。これは投資でも同じです。現実の額とは切り離して、PFの%計算をしながら合理的に(機械的に)タクティクスを押し進めていきたいものです。

相手の手を読みつつ、ポット総額と自身が勝つ可能性(役が揃うかどうか)を考慮し、そのコールやレイズがオッズにあっているかという期待値計算を淡々とこなす。その上で数プレイに1度はブラフ(フォース投資)を入れて資金効率もあげていくと…。

とは言え、現実世界の投資はゲームではありませんから、実際の金額に怖じ気づくことだって仕方ないですし、たまには含み益の額を眺めながらニヤニヤしたい気持ちだって分かります。(人間だもの…。)

 

さて、ちょうどポーカーの話が出ていますのでもうひとつだけ。もし良い手がまわってきた際には、チャンスをものにして大きく勝ちたいですよね。そのためにはプリフロップと呼ばれる最初の段階から積極的にレイズし、ライバル達からお金を集めておく必要があります。これも投資において、良い銘柄へ安値で大きく張っておきたいことと似ています。手札にも寄りますがSBやBBなどのテーブルレートをもとに、その2−3倍のレイズをプリフロップで打ちます。これも額ではなく率(倍)の考え方を用いています。

(※補足ですが、ポーカーでは相手を下ろすためにレイズするという考え方も忘れてはいけません。ライバルを削っていき、1対1で勝負した方が勝率が上がるという考え方です。)

以下、上記Tweetの添付画像で、妄想プレイ。ご興味のない方は読み飛ばし下さい。

テキサスホールデムは各々の持ち札2枚と順番にテーブルへ出てくる5枚、計7枚の中から役の完成を目指します。例えば自分が運良くAAを持っていたとしましょう。その時には上でも説明したように基本的にはプリフロップからレイズ、場代を釣り上げます。持ち札の強さに応じて、これに乗ってくるプレイヤーもいれば、降りるプレイヤーもいます。その反応から相手の手をある程度絞り込めることもポイント。

さて、フロップでA−Q−10がでました!これで自分の役は今のところAのスリーカードとなります。テキサスホールデムではほぼツーペア以上の役が揃えば勝てると言われており、それを考えればスリーカードも相当良い手です。勝利を確信しつつ、これでもか!という高額レイズでライバル達全員を下ろしてしまうのがひとつの手です。もうひとつの手は、勝利を確信しつつも敢えて相手が乗ってきそうな低額レイズをして反応を見たり、お金を吸い上げていくスタイル。今回は後者を選択してみましょう。

しかし、ここで注意が必要なのは、ダイヤ。もし誰かが持ち札にダイヤ2枚を持っていれば、テーブルにも既に2枚のダイヤが出ていますので、あと1枚でもダイヤが出ればそのプレイヤーがフラッシュを完成させてしまいます。また自分のレイズに対してすぐさまコールしてきたり、さらに上乗せてリレイズしてくるようなプレイヤーは持ち札がKJで既にストレートを完成している可能性があるので注意です。

ターンでクローバーの6、これでは特に役は変わらず。

最後のリバーでさらに6、「でもダイヤがでてしまった!」と一瞬焦るものの、自分の手はAと6のフルハウスなのでほぼ最強。ストレートにも当然勝っていますし、運良く最後のダイヤでフラッシュを完成させたプレイヤーがいればレイズしてくるかもしれませんが、倍返し〜オールインのリレイズをすれば問題なし。

以上、簡単な妄想プレイでした。ポーカーの面白さ、伝わりましたでしょうか?運や論理的思考など、様々な要素が絡み合う最高のカードゲームです。経験のない方には少しイメージ難しいかな…。ご興味ある方はYoutubeで「Texas holdem」と検索すればたくさん動画が出てきます。

 

より安く仕込むには

【率と額】をテーマに話す場合、「どのように安く・大きく仕込むか」というのが重要な論点になります。「それができれば、大富豪になれるんだよ!」と叫びたい。まずは、安く仕込む話から見ていきましょう。

絶対的な安さ相対的な安さで考えると分かりやすいと思います。絶対的な安さとは、つまりペニー株のことで、将来上昇するペニー株を掴んでおけば大きく儲けられるのは当然です。ただ問題となるのが、いつ上昇し始めるのかが分からない点と、そもそも上昇せずに一生ペニーのまま終わる銘柄も少なくないという点

だから私は基本的に、眠っているお宝ペニーを積極的には探しません。上昇してくるのを待つヨコヨコが苦手&上がってくるまでそこに資金を割り振っておくのが勿体ないと思うのが理由です。(特に待てる方も居ますし、自信を持って上昇すると当てきれるならこのタイミングで仕込むのが正解。)

直近で良い決算を出したり、時代の流れ(マクロの後押し)を受けたり、モメンタムを伴うような銘柄では既に上昇し始めており、どこで買えば良いのか悩みますよね。そこで思いつくのが相対的な安さです。値幅を取るという点に着目して相対的に安いタイミングで入り、再度株価が戻っていく過程だけで稼いでも何ら問題無いわけです。言ってしまえば、上昇トレンドにおける相場全体が下げる調整で、しっかり相対的に安く仕込むというごく簡単な話で、スイングについては以前の記事でもお話してきた通りでしたね!

追加で言うならば、最近「雰囲気投資」なるワードを良く見かけましたが、あれって、話題になっている銘柄を適当に選ぶ代わりにタイミングはしっかり合わせて買うって方法では無いんですか? タイミングまで高値掴みなら、そりゃ負けるでしょうよ と思うのは私だけでしょうか…?笑

 

より大きく仕込むには

これで最後になります。大きく仕込むとは、PFにおいて大きな「額」=「率」仕込むということです。つまりキャッシュが必要なわけですが、入金力の話は抜きにしてどう実現可能でしょうか?

まずは、PF全体を見渡してみて、無駄なポジションが無いか今一度チェックしてみましょう。ひとつひとつの銘柄に対して、次のアクションは決まっていますか?

「強気なので下がれば買増、買増ほど自信は無いので上げれば利確、これ以上のラインは許容出来ないのでマイナス○%で見切りをつけて損切り」などなど。

 

私はこれらの方針が定まっていない銘柄をダラダラと保有しないようにしています。また、資産に影響を与えない少額ポジションも持ちません。これらの管理や資金が勿体ないと思うからです。こういった観点で断捨離を心がけ、より強気な銘柄への投入資金を確保しましょう。話はそれからです!

 

ちなみに、損切りできずにダラダラと塩漬け額が増えていくのは、ポーカーで弱い手札なのにダラダラとコールし続け最終的に負ける場面に似ています。多くのトレーダーがもとの株価に戻ることを期待して損切りできない状態を表したのがプロスペクト理論です。同様に多くのトレーダーがつい早めの利確をしてしまうことも、この理論が意味するところになります。

さて、話を元に戻して、ひとつの銘柄を多く仕込むにはそれなりの勇気が要ります。それを克服する方法が①ファンダを重視し長期投資②感情的なリミッターを破壊する(笑) 、主にこの2つになります。

①に関しては、王道手法でみなさんご存じの通り。ファンダの吟味で恐怖心を払拭し、大きく張ることができるようになります。ファンダ投資では、マクロ経済と企業価値や将来需要などのミクロ要素を総合的に判断します。それらが株価に反映されるには様々な段階を経ながら時間を要しますので、基本的には長期を見据えた投資が正解になるわけです。短期の値動きは無視して、長期的な上昇に乗ります。

②に関しては、実は冗談抜きの大まじめに言っています。笑 クレイジーと思われるかもしれませんが、現に私はこの数ヶ月間これを実践してきました…。これは最初に述べた、「テーブルレートに関係なくプレーする」に似ているのかもしれません。

通常人間は、ハイリスクなものには少額しか賭けませんし、安心できる投資先には大きく賭けても良いか となりますが、私はこの爆益相場では敢えて感情リミッターを無視しました。つまり、小型株・大型株関係なくどの銘柄でも入ると決めた銘柄には大抵新規イン¥80万+買増¥20万(×2-3)でプレイしてきました。これは、【リスクコントロール講座】にも書き忘れたリスクテイク方法です。新規インする額を敢えて機械的に一律にし、感情無くリスクテイクできたのは振り返ってみて相当大きかったようです。

ただ現実世界の投資でこれをしたのは、相場が良かったからです、小型株にもしっかりと追い風が吹いていました。相場が悪いときにやったら死にます。「真似できないからそんな方法を紹介するな」と言われればそれまでです、すみません!!!

 

Take Home Message

さて、いかがだったでしょうか?

【率と額】の根本的な話を、今回の相場を振り返りながら「r>g」に当てはめて紹介してみました。この記事を読んでいる方は既にしっかりと「r」側の人間になれていますので心配無用です。引き続き資産運用を続けていくのみです!また、「どのように安く・大きく仕込むか」の具体案もいくつかお示ししました。

繰り返される調整でストレスを感じる方も多いかもしれませんが、個人的には2021年はまだまだ稼げる期間が残されていると思っています。大きな視野を持ち、気晴らしでもしながら腰を据えた投資を心がけてみてください。

今回も、なにかしら参考になることがあれば幸いです。こんな内容をブログで取り上げて欲しいというリクエストがあれば、遠慮無くお申し付け下さい。

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最後まで読んで頂きありがとうございました。

コメント

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