【リチウム関連投資の裏側-実践編】

コラム

こんにちは、レモンです。

前編・後編に分けてお送りした【リチウム関連投資の裏側】ですが、今回は【実践編】として記事を書いてみます。

株クラでも徐々に認知度が高まってきたリチウム界隈ですが、私が初めてLACを買った時はなんと$11でした。そこから勉強を進めて今日に至るわけですが、なにせ嬉しいのはリチウム投資仲間が増えてきたことです。

とはいえ、銘柄選びや売買タイミングなどの醍醐味は自身で決定するに限るでしょう。その上で『この業界の成長をみなさんと楽しんでいければ』というわけです。

内容の濃さで言えば、本記事が【リチウム関連投資の裏側 前編・後編】に勝ることはありません。未だの方は、まずそちらにじっくり目を通すことをおすすめします。

【リチウム関連投資の裏側-前編】
世界的なEV化を根本から理解する
【リチウム関連投資の裏側-後編】
リチウム争奪戦とバッテリー開発競争

 

その基本を押さえた上で、銘柄選びのヒントもお示ししながらこの『実践編』を進めて参ります。前編•後編で詳しく解説したリチウム生産およびバッテリー製造/開発に内容が偏ってしまうことをお許しください。

それではよろしくお願い致します。

EV化の投資対象

前編・後編で世界的なEV化を解説してきたわけですが、なにせリチウムイオンバッテリー(LIB)およびEV製造のサプライチェーンに携わる企業が多すぎて、どれに投資したら良いか分からないという現象に陥りがちです。

まずはざっくり整理します。

投資対象は大きく①リチウム生産および精製、②バッテリー製造、③EVメーカー、に分けられます。

さらに私は①A:既に生産あり①B:未生産①C:DLE開発中②A:既存バッテリーメーカー②B:新興バッテリーメーカー③EVメーカー、に分けてみることにしました。

厳密に言えば、正極材・負極材などバッテリーの部品ごとにも分けることができますが、分類が細かくなりすぎますので、ざっくり②A・②Bとしています。

③も既存メーカーおよび新興メーカーに分けることができますが、今回は割愛させて頂きます。

 

例えば、この記事。

7つの銘柄を紹介していますが、①A=ALB・SQM・LTHM、①B=LAC・PLL・SGML、①C=SLI、と分けることができます。

なかには①〜③を跨ぐような企業もあります。TSLABYDはEVメーカーでありながらもバッテリーを製造していますし、Ganfeng Lithiumはリチウム生産だけでなくバッテリーまでカバーする垂直統合型の企業です。

 

またETFの一例として、LIT(Global X Lithium & Battery Tech ETF)という商品がありますが、これは投資対象が①〜③全てを跨ぐものになります。

ですから、サプライチェーンの中でもどの対象に投資するかは人それぞれであり、『どのような組み合わせでもok』『いかようにも選択•カスタマイズできる』というのが大前提です。

①〜③のうちひとつを選ぶも良し、できるだけ広くカバーしているものを選ぶも良しです。

 

この図は大変よくまとめられたLIBサプライチェーンの全貌です。

おさらいも兼ねて、投資対象各プレイヤーを挙げていきますが、数字は執筆時点のもので、全ての銘柄は網羅できていませんがご容赦ください。

興味のある方は、じっくり上の図と照らし合わせて頂けたらと思います。

 

(×:アメリカ主要取引所に上場なし)

(億:時価総額)

(万t:2025年までの予想生産量)

 

①A- 既に生産組

ALB:329億、20万t

SQM:310億、25万t

Ganfeng:×、257億、30万t

Tianqi:×

LTHM: 53億、10−15万t

Pilbara:×、67億、10万t

AMG:×、9億、2.5万t

Mineral:×、80億

Allkem:×

 

生産会社か持株会社かで異なり、統合事業もあることから全ての銘柄を横並びに評価することはできませんが、①Aの主なプレイヤーは上記の通りです。

・Pilbara Minerals🇦🇺は、Ganfeng Lithiumとバッテリー大手CATLが株主である資源生産大手で、オーストラリアPilgangooraから生産を行なっています。

・AMG(Advanced Metallurgical Group)🇧🇷は、ブラジルMibraから生産を行なっています。

・Mineral Resources🇦🇺は、現在Ganfengと共にオーストラリアMount Marionから生産を行なっています。また、ALBと共にオーストラリアWodingaプロジェクトを進めています。

・Allkem🇦🇺は2021年にOrocobreとGalaxy Resourcesの合併により誕生し、アルゼンチンOlarozから生産を行なっています。

 

世界の金属市場に占めるリチウム市場はまだまだ小さな割合で、これから需要と共に急拡大していくことが予想されています。

そんな中、現時点で既に生産を開始できている企業は今後もリーダー企業として活躍を続けていくでしょう。今からでも投資妙味は十分あると考えます。

個人的に注目していきたい点は、『現在バッテリーグレードを精製可能な企業が限られているなかで、今後どのような変遷を経ていくか』です。生産者がこれらの企業に精製をお願いする文化が続くのか、それとも精製技術がコモディティ化していくのか。

 

①B未生産・生産開始間近組

LAC:41億、10万t

SGML:23億、3−5万t

Sayona:×、16億

Bacanora:×、買収済み→Ganfeng、3.5万t

Nemaska:×、買収済み→LTHMがプロジェクト参入

PLL:11億、TSLAと契約済みも進捗なし

 

上流投資が滞っていたこともあり、現在未生産かつ生産開始間近のプロジェクトには限りがあります。また、生産できたとしてもそれをどのようにバッテリーグレードと呼ばれる純度99.5%以上まで精製するか』その技術を持ち合わせている企業はわずかです。

・LAC🇺🇸は、2023年初頭からアルゼンチンCauchari-Olarozで生産を目指しています。

・SGML(Sigma Lithium Corporation)🇨🇦は、ブラジルGrota do Cirilo(Xunaプロジェクト)で生産を目指します。既にLG化学と三井物産が製品の引き取りを予定しています。

・Sayona Mining🇦🇺は、カナダAbitibiで生産を目指します。

・Bacanora Lithium🇬🇧は、Ganfengが2021年5月に買い増しを発表し、買収を完了させています。メキシコのSonoraプロジェクトで粘土鉱床からの生産を目指します。

・Nemaska Lithium🇨🇦は、2019年に経営破綻に陥りましたが2020年8月に買収および再編されました。その後、LTHMがカナダWhabouchiで生産を目指し、Nemaskaプロジェクトに参入しています。

 

例えばSGMLは、2021年12月から生産工場の建設が開始されており既に鉱石の引き取り先も決まっていることから現在株価は絶好調です。

2025年までに3−5万tの生産が見込まれ、行く行くは拡張次第で7万tが見えてきます。

『アメリカ最大のリチウム国内調達先を目指す』などLACのようにドラマチックな大義はありませんが、ローリスクで淡々と鉱石を生産し、黒字をあげていくであろう良い銘柄だと思います。

その他、Bacanora然り、Nemaska然り、生産間近のプロジェクトには既に①A企業の息がかかっていることが多いですね。そこはさすがのひと言です。

 

①C- DLE組

SLI(Standard Lithium)🇨🇦:10億

Vulcan Energy Resources🇦🇺:×、9億

Lilac Solutions🇺🇸:×

Controlled Thermal Resources🇺🇸:×

 

グリーン・リチウムとも呼ばれるDLE(リチウム直接抽出)は、世界数十社が開発に力を入れている技術ですが、商業化に成功しているのは未だLTHMだけです。

しのぎを削っている各社の説明は以前の記事を参照頂くこととします。まだまだスタートアップ企業も多く、本格的に上場を果たしている企業は少ない印象です。

これらが実現すればとんでもないゲームチェンジャーとなり得ますが、その答えが示されるのは2024〜2026年とやや先なのかなと考えています。

もしリチウムマイナーに投資するのであれば、順当に生産をしている or 目指している企業を軸として、①C企業は注視および下がった際に唾をつけておく程度が現実的だと思います。

 

②A- 既存バッテリーメーカー

CATL、LG化学、Panasonic、BYD、サムスンSDI、SKイノベーション

 

中国・韓国勢が強い分野です。こちらも高名な銘柄ばかりですので、詳細は他の解説記事に譲ります。どれも将来が楽しみなプロジェクトを抱え、投資に値する銘柄と思います。

 

②B- 新興バッテリーメーカー

QS(QuantumScape):59億、全個体電池

SLDP(Solid Power):12億、全個体電池

ENVX(Enovix):35億、シリコン負極材

Sila Nanotechnologies:×、シリコン負極材

Enevate:×、シリコン負極材

Group14 Technologies:×、シリコン負極材

SES AI Corporation:19億、リチウム金属電池

NVX(Novonix):10億、電池開発

RMO(Romeo Power):1億→NKLAが買収

Zenlabs:×、急速充電

 

現在のバッテリー開発競争では、NMC・NCA・LFPだけに関わらず多種多様なアイディアが戦わされています。悪く言えば『乱立』しており、そこからダイヤモンドを見つけるのはひと苦労ありそうです。

これらの新興バッテリー企業の動きを察知して、自動車メーカーとの契約前に上手く乗れるかと聞かれれば、私は自信がありません。

この先、時代が全個体電池に進むのか、シリコン負極材に進むのか、リチウム金属電池に進むのか、はたまたその複合電池になるのか、現時点で私にはあまりにも見通しが立てられないからです。

相場全体が下げるような買い場がこれば、少額ずつ分散投資しておくのは夢のある買い方かもしれません。

ただ、これら②B企業に資産の大きな額を賭けられるかと聞かれれば、答えはNOです。

 

③EVメーカー

TSLA、GM、F、RIVN、LCID、FSR、BYD、NIO、XPEV、LI

 

EVメーカーも新旧共に様々ありますが、これこそ一朝一夕にシェアを増やせるものでは無いですし、①•②と異なり『人気』の要素もあったりしますから難しいですね。結局あまたメーカーはあれど、現在投資対象として選択肢に挙がるメーカーは限られるのかなと思います。

どうしても『TSLAのライバル○○!』とか、『老舗GM•Fの逆襲!』とか、『中国NIOの△△!』のような見出しをプロレス気分で楽しんでしまう自分がいるため、なんとも真面目なコメントができなくてすみません。

 

それより、サプライチェーン目線からくる個人的な興味としては、各メーカーがどこからリチウムを調達し、どのタイプのLIBを積むのか。それともLIBじゃなくNa+ ion batteryなの?とか…。

 

いかがだったでしょうか?大まかな登場人物を把握できたでしょうか?

以下、直近のニュースをいくつかピックしてみます。

サプライチェーンの各プレイヤーが頭に入っていれば、読めるニュースも増えますし、各企業のコラボには胸が熱くなる、そんな楽しみ方もできるようになるのではないでしょうか。

 

リチウム関連投資の組み立て方

各情報を整理した上で、投資戦略を組み立てていきます。

そもそも『未だ商品ができていないような企業への投資はハイリスク、その道の上位ランカーへ投資するのが定石』ですので、①B、①C、②B、③(未生産)へ投資することが相対的にハイリスクであることは頭に入れておかなくてはなりません。

その代わり、当たった時の爆発力が高いのは否めません。

例えば一般的な成長株投資なら、まず市場の成長が高い分野を選び、その中で市場シェアが高く参入障壁が高い銘柄を選ぶのが定石です。

他にも強固なバランスシート、業績が成長している、利益率が高いなど評価項目は多々あるでしょう。

私が意図するリチウム関連投資も1−2年以上は保有する中期投資を想定していますので、こういったファンダメンタルズの評価は必須です。

世界的なEV化が想定する将来のTAMに不足がないことは確かですし、また『国策に逆らうな』、これも投資界隈でよく耳にする格言ですね。

そういった観点でもこのテーマに死角はありません。むしろ国策通りの投資で、今後もクリーンエネルギーに追い風が吹くのは間違いないでしょう。

ただお示しした通り、アメリカ主要取引所に上場されていないLIB関連銘柄も多々ありますので、どれだけマニアックな銘柄にまで手を出していくのか、手間やリターンとの相談が必要でしょう。残念ながら『アメリカ市場内で真っ当に戦える銘柄』となると、かなり限られてくるのが現状です。

以下、具体的に評価基準を見ていきます。 

 

・カバー範囲

先ほどもお話したように、なにもサプライチェーンの一部だけに投資を限定する必要はありません。ETFを始め、TSLAやBYDなどの②+③や、 GanfengやTianqiなどの①+②、のようにサプライチェーンを広くカバーしている商品•銘柄に投資するのは一案と思われます。

ETFのようにカバー範囲が広ければ、EV化の大きな波を取りこぼしてしまうリスクは低くなります。

 

 

・上流/下流

一方、サプライチェーンの一部に投資を限定する場合、もしくはウェイトに偏りを持たせる場合、重要なポイントは『ボトルネックはどこ?』という点です。

ボトルネック(律速段階)以遠が振り回されるのは毎度投資のお決まりで、下流にはそういったリスクが潜んでいることを忘れてはなりません。

例えば、EVメーカーによっては自社のリチウム確保先を鉱石•灌水ではなく、①C:DLEに依存している企業も散見されます。しかしながらDLEは約束された技術ではなく、仮に生産が遅れれば、EV生産にも影響するのは当たり前の結果です。

また、以前の記事でもお話しましたが、高騰するリチウム価格で恩恵を得るのは上流、影響を被るのは下流です。こういった基本も見落とさないようにしましょう。

 

・チャンピオン銘柄?挑戦者銘柄?

①〜③全てに共通しますが、既に生産している企業かつその上位ランカーをチャンピオン銘柄とするならば、新規生産や新技術の開発を目指すのは挑戦者銘柄と言えます。

チャンピオン銘柄は時価総額が大きく、おのずと指数に組み込まれたり機関投資家マネーも入ってくる傾向にありますが、挑戦者銘柄は時価総額が小さく、個人投資家のおもちゃになりがちです。

挑戦者銘柄には中小型株が多いためボラティリティが高く、新規生産や新技術開発の0→1に大きなハードルが存在することも事実です。

ただ、挑戦者銘柄のリスクを許容できれば期待リターンは高く、指数を凌駕するアルファとなり得ます。

 

・決算?カタリスト?

同じく①〜③全てに共通しますが、既に生産をしている銘柄は、ポジティブニュースが舞い込むこともありますが、基本的には四半期ごとの決算で結果を出していくこととなります。

一方、挑戦者銘柄の決算は無風であることが多く、むしろその他カタリストやモメンタムで株価が動きます。

ただいずれにせよ、いくら中長期投資と言えども、より短期間で大きな資産を築くには資金効率の観点を無視するわけにはいきません。

自分が資金を投入した銘柄が、今後どれくらいの頻度で(どれくらい連続で)決算BEATも含めたカタリストを発表するか、この吟味は重要です。

ポジティブなニュースがないと横ばいどころか、待てなくなった投資家が売り始め、株価は下落していきます。

PLLのように滞ってしまっている銘柄は避け、現在進行形でプロジェクトが進んでいるような銘柄をチョイスしたいものですね。

 

LACの投資妙味

ここで恐縮ですが、私の投資するLACについて考えてみたいと思います。

私は、サプライチェーンの中でも上流に位置する挑戦者銘柄を選びました。上流を選んだ理由のひとつは、見通しが立てやすいからです。影響を受ける因子が下流に比べて少なく事業形態がシンプルです。

またボトルネックの位置からも、限られたリチウム採掘プロジェクトを現時点で複数保有しているのは大変な強みであると考えました。今後もリチウム価格はある程度の高止まりを想定しており、その恩恵を受けるのは上流銘柄です。

ただ上流銘柄でもネックになるのは『バッテリーグレードである高純度のリチウムを精製できるか』という問題です。

その点に関してLACが比較的安心できるのは、Ganfengの出資があることです。後ろ盾であるGanfengがバッテリーグレードの精製技術に精通していることから、もしLACが躓いた際になにかしらの援助がある可能性を考えています。

また、挑戦者銘柄を選んだのは、私が未だ30歳と若く、この先の人生を考えた際に比較的リスクを取れると判断したからです。

生産の遅延やバッテリーグレード失敗などのリスクを許容し、この先得られるであろうリターンを優先させました。

私が投資を始めた頃に、以下のような文言に出会いました。

成長株は、

利益も上がっていないのに期待先行で株価が乱高下する『黎明期』

2ケタ台の増収増益が続き投資家の興奮も株価もピークに達する『急成長期』

最高益更新は続くものの増益率が鈍化する『成熟期』

この3つのステップを経てオトナの株になっていく。

当時これにハッとさせられたことを覚えていますが、今でも私のどこかに『一度はある企業の急成長期に乗って熱狂したい!!』という思いがあるのかもしれません。

そういう意味で、LACは2020年中頃〜後半にかけて開発•稼動する鉱区が複数あり、急成長期を迎える大きな可能性を持っています。これはオトナの株には無い魅力です。

 

さて、出揃っている情報を整理してLACの展望を追ってみます。

現在LACは3つのプロジェクトを持っています。

そのうち🇦🇷Cauchari-Olarozは2023年〜と生産開始が近づき、期待が高まりつつあります。このプロジェクトの製品引き取り契約は未だですので、その発表を楽しみに待ちたいと思います。

また、LACは負債もそう多くなく、🇦🇷Cauchari-Olarozの生産が始まれば一気に増収となりますから、先ほど言及した急成長期の第一歩と言えますね。これに、ATVMローン認可が相まって更なるキャッシュを得ることができれば『鬼に金棒』間違いなしです。

 

 

現在、🇺🇸Thacker Pass開発プロジェクトに伴う環境問題についてローカルとの裁判が行われていますが、8月11日付で書面は完成しており、私の見立てでは恐らく2022年9月末〜10月初旬に判決が下されると思っています。

これでGoサインが示されれば、既に申請済みのATVM融資プログラムからも認可を受けることができるのではないでしょうか。

そうなれば、🇺🇸Thacker Passのパートナー決定•製品引き取り契約も、続々決定すると考えます。

リスクは、🇺🇸Thacker Passの判決がネガティブな結果となった場合。これは株価にもかなりのダメージを与えそうですが、その可能性は低いと考えます。

とにかく脱中国、そして国内調達可能なLIBサプライチェーンを築きたいアメリカは、現在自国にALBのシルバーピークしかない現状に歯痒さを感じています。可能な限り早く、ふたつ目のリチウム生産拠点が欲しいはずです。

その歯痒さは、今回可決されたインフレ低減法からも見てとれますし、その点で🇺🇸Thacker Passプロジェクトは国の期待を背負ったホープとも言えます。

これも私がLACに投資している理由のひとつです。

そんなことを想像しながら、今私にできるのはポジティブな判決が出るのを願うことだけなのですが…

 

最後に、最近読んだ記事にLACの今後に関する予測モデルが載っていたので紹介したいと思います。

Lithium Americas Stock: The Next Lithium Mining Giant (NYSE:LAC)
Despite current share price levels, LAC is trading at a significant discount and offers the patient investor significant upside.

2023年Q3までに、🇦🇷Cauchari-Olarozフェーズ1がフル生産(年間4万トン)に到達

2025年Q2までに、🇦🇷Cauchari-Olarozフェーズ2がフル生産(年間6万トン)に到達

炭酸リチウムの販売価格は16,000ドル/トンを想定

操業コストは4,291ドル/トンを想定

 

現在4億ドル超の現金を保有中、加えてLACがThacker Pass完成のために10億ドルの融資を受けると仮定

 

🇺🇸Thacker Passの建設が進み、LACが現金と融資を通じて全額を負担

2025年Q3までに、🇺🇸Thacker Passフェーズ1(年間4万トン)が完成、フル生産開始

2027年Q2までに、🇺🇸Thacker Passフェーズ2(年間8万トン)が完成、フル生産開始

同じく、炭酸リチウムの販売価格は16,000ドル/トンを想定

操業コストは4,906ドル/トンを想定

 

プロジェクトの初期段階であるため、🇦🇷Pastos Grandesおよび🏢Arena Mineralsは評価せず

 

いかがでしょうか?モデルとは言え、将来の道筋をおさらいするには分かりやすいですよね。

上記モデルではリチウム販売価格を16,000ドルで想定していますが、直近のSQM決算では54,000ドルでの売価を報告しています。全ての企業がこのような高値で契約できるわけではないでしょうが、LACについてもそれなりの上方修正が望めそうですね。

 

Take Home Message

さて、今回は実践編として、LIBサプライチェーンのどこに投資していく手があるか、具体的にお示ししました。

インベスターとして大きな額を賭けるためには、より確信度の高い銘柄をチョイスする必要があります。確信度を上げるためには業界構造を正しく理解し、ターゲットとなる投資先のカタリストを順に挙げられることが必要です。

『よく分からないけど凄いことやっているらしい』では、結局端金しか賭けられないのです。

あくまで私個人(30歳医師•既婚子なし)の意見として、①B- 未生産•生産開始間近組は、LIBサプライチェーンの中からここを選べばまず大外しはないという安パイさと、大きなリターンを優先するリスクテイク、このバランスが絶妙だと思っています。(※一般的にはハイリスク)

→リスクをさらに抑え王道を捉えたい方は、①A•②A•TSLA•各種ETF、

→リスクをさらに取りたい方は、自身で知識を深め、DLE技術のスタートアップや新興バッテリー企業、TSLAやBYDを脅かすダークホースEVメーカーなどを掘り当てるのが楽しそうですね。

 

今回紹介した以外にも、ニッケルやグラファイト、LIBリユース•リサイクル、BMS(Battery Management System)など、自分次第でLIBサプライチェーンの世界はまだまだ広がります。

マニアックな話をしながら、今後も皆さんと世界的なEV化を楽しんでいければと思います。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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