皆さんこんにちは、レモンです。久々のブログ投稿ですが、今回はまず投資歴1年半を振り返ります。そして投資初心者に負けないための基本スタンスを提示します。
というのも、最近私のTweetは短期・個別株関連に酷く偏る傾向があり、あたかもその手法を万人に勧めているように捉えられてしまいがちだからです。
基本を理解した上でその応用があります。そのため今回の内容は資産形成の基本を押さえ、投資初心者の方にも読みやすく書いたつもりです。
ちなみに大前提として、私の投資指針は「より短い期間で大きな資産を築く」です。投資をするうえで各々が良しとする目標は異なりますが、私と同じ指針の方には、本記事も、そして日頃のTweetも楽しんで頂ける内容かと思います。
もし、Twitterのフォローがまだの方はそちらも是非お願いします。それでは始めていきます。
マネーリテラシーとは
普段Twitterの株仲間で会話をしていると、ついつい麻痺をしてしまいます。マネーリテラシーという言葉さえ忘れてしまいます。しかし外の世界へ一歩踏み出せば、各々のリテラシーに天と地ほどの差が存在することを目の当たりにするのです。
これはどちらが良いだとか偉いとかではありません。人生には様々な選択がありますから「皆違って皆良い」わけですが、少なくとも投資に興味を持った方にはより良いチョイスをして欲しいと思っています。この記事を読んでくれている方は少なくとも投資への関心がゼロというわけでは無さそうです。
さらに言うと、私は医師なのでこういった状況によく遭遇します。「先生だったらどうしますか?」「先生の家族だったら手術しますか?」
いくつもの選択肢をメリット・デメリットを挙げ丁寧に説明しますが、それでも決めきれない方たちはこのような質問を投げかけてきます。そういった場合はできるだけ正直に、私見を述べるようにしています。投資に関しても同じです。押し付けることはしませんが、自分だったら、自分の家族だったら?そりゃ、適切に勧めます。
例えば、「インフレ率2%」これは現金の価値が2%ずつ減っていくとも言えます。貯金だけで良いでしょうか?「円安が進む」日本人は終わりか?そうではありません。日本人でもドル資産を持っている人は五万と居ます。こういうことって、誰も教えてくれないんですよね。
🇯🇵円安、低金利、低経済成長
にも関わらず🤔自身のアセットアロは常に疑いを持つべし🤨これで良いのかと
👇👇👇 pic.twitter.com/Lg6ORPkeZa— ロフ🎭もみあげ太郎🎭公式【羅湖】(米国株、フランス株、中国株、香港株、日本株) (@LOBBSBY) November 1, 2021
誰も他人の懐事情にこちらからわざわざ首を突っ込むことはしないですが、知ってる人は知ってる。やってる人はやってる。投資はそんな世界ではないでしょうか。
私も仲の良い友人から教えてくれと依頼があれば丁寧に教えますが、普段は知っている素振りを見せません。まだまだ「投資は怖い、悪だ!」との風潮もありますから話の分かる人とだけ楽しく分かり合えれば良いと思うからです。
私はマネーリテラシーという言葉はあまり好きではありません。しばしばその差を見下すように使われることがあるからです。ただ、述べてきたように個人間に差があることは事実です。しかも膨大な。
ではどのようにマネーリテラシー低い勢から高い勢へとランクアップしていけば良いのか。
日々経済誌を読まなくてはならないのか、日々株価をチェックしなければならないのか。そんなことはありません。答えは簡単です。
まずは深く考え過ぎず、NISA・iDeCoから始めてみましょう。少々乱暴な言い方ですが、ただそれだけです。あくまで私見ですが、日本にはまだまだマネーリテラシー低い勢が多すぎて、これらを始めるだけで簡単にマネリテ平均点をクリアできるのでは?
医療界という隔絶された業界で過ごしておりますゆえ、世間ではもう少しリテラシー平均が高いのかも…?認識にズレがあるかもしれませんが、その点はお許しください。
NISA・iDeCoを始めるだけで真にリテラシーが高いと言えないことは重々承知していますが、それでもこの一歩でその他大勢と大きな差をつけることができるのは確かです。平均点以上をどこまで目指すかは人それぞれで、時間や意欲に余裕のある方がそこから先へ進めば良いと思っています。
現実的な話もしておくと、日本の高齢者世帯で¥3000万以上の貯蓄があるのはわずか25%とのデータがあります。どうやら公的年金だけでは老後資金が足りなくなる家庭もでてきそうです。脅かすつもりはありませんが、長寿による老後資金枯渇の観点からもこういった制度の利用は前向きに検討頂きたいものです。
NISA・iDeCoは必須
私も最初は高還元のクレジットカードを作り、楽天経済圏でポイントを貯め、それが始まりでした。そしてふるさと納税を開始。そこまで来ているのなら、あと一歩です。
証券口座を開きNISA・iDeCoを是非開始して頂けたらと思います。我々素人投資家が一番味方につけたいのは「時間」です。それは何故か?資金の割り振り先(自分がどこにお金を置くか)さえ間違えなければ、短期間の上がった下がったに振り回されることなく、長い時間軸に沿って経済成長の大きな波に乗ることが可能だからです。
例えば世界全体を見渡して、今後3年、5年、10年でどんな未来が待っているでしょう?例えば世界のリーダー、アメリカの成長は今がピークでしょうか?インドは?アフリカは?
最近話題のメタバースな世界にはワクワクが詰まっていますよね。空飛ぶ車なんてどうでしょうか、実現するでしょうか?新たなテクノロジーは次から次へと生み出され、例えばインターネットに代表されるインフラは世界中に広がり続けることでしょう。そういう視点で見た世界市場は今後上か下か。
それが積み立てNISAなら20年、iDeCoなら私で30年以上と十分な時間を味方にすることができます。
つまり、「自分が60歳になってる30年後?そりゃ世界全体で見れば豊かになっているはずだよね。(世界市場に投資していれば≒市場平均を買っていれば、その波に乗って30年後にお金は増えているはず!)」と言った具合です。
かつ、国の計らいでNISA・iDeCoは、その期間に得られた利益に非課税なので、これは乗るしかないデキレースなんです。それも時間が多く残された若者は特に。
ここでは難しい話は無しにして、ニュアンスを汲み取ってください。制度や手数料等の詳細についてはYouTubeでもたくさん解説動画等ありますから、そちらを参考にしてください。
注意したいのは2点。
ひとつ目は、時間を味方にしなかった場合。例えば先ほどの質問を1年後で考えてみます。自信を持って世界経済やアメリカ経済が発展していると言えるでしょうか?
つまり投資期間が短ければ短いほど先行き不透明、自信を持って勝てる確率は減っていくのです。長期投資が基本です。これは個別株投資でも同じで、戦う時間を短くすればするほど一般的には勝率が低くなる傾向にあります。
長期投資をする理由 https://t.co/HDTpvkD7Yb
— ospuy (@ospuy) October 31, 2021
ふたつ目は、投資先。つまり自己資金の割り振り先。例えば高齢化が尋常なく進む日本の30年後にあなたは財産を賭けられますか?中国では?メキシコでは?
つまり、素人には投資先が狭くなるほど自信を持って投資することが(&投資で勝つことも)難しくなります。それでは、最も広い投資先はどこでしょうか?
世界全体です。最初は理解し難いでしょうが、便利なもので、我々は世界経済の全体や平均値に投資すること(買うこと)ができるんです。
一方、投資先を究極的に狭くしたものが個別株投資で簡単に言えば企業1社を選んで投資しているわけですね。市場全体や平均値では無いので、値動きは良くも悪くも激しい。その動きに着いていけないのであれば市場全体や指数と呼ばれるマーケットの平均に投資するのが基本です。
世界市場を選ぶならVT、「いや、アメリカ市場はまだまだ強いはず!」と思うならVTIと呼ばれるものに投資することになります。投資初心者であれば、NISA・iDeCoの投資先はほぼこのふたつから選べば良いのでは?
ちなみに、非常にざっくりとした説明で恐縮ですが、VTIというのは米国株式全体(約3700社)に投資できる商品、その中から500社に絞り代表的な平均値として扱っているのがS&P500という指数です。S&P500自体に投資するなら、それに連動したVOOという商品を選択することになります。
さて、私は1年半前の2020年4月から米国個別株投資を始めました。iDeCoもそれとほぼタイミングだったと思います。それ以前には積み立てNISAをただただ機械的に1年積み上げたのみです。
今では合計¥5万/月をこれらに入金していますが、参考までに現時点での積み立てNISA(VTに入金中)およびiDeCo(VTIに入金中)の収支をお示しします。これらの運用成績は数ヶ月に一度推移を確認する程度でほとんど気にしていません。
なぜなら貯金感覚の老後資金だからです。独自のストラテジーも要りません。それなのにこんなにプラスが付いてるなんて…。
もう一度確認すると、積み立てNISA・iDeCoはできるだけ広く分散の効いた世界市場や現在のNo,1経済大国であるアメリカ市場等に無心でコツコツ、長期で投資していく今や必須のルーティンワークと私は認識しています。
儲けたので外食に行くだとか高価なものを買うだとかそういった短期目線の投資では無いことに注意が必要です。逆に言えばそれだけ安全で退屈ですが、これがあなたの投資への入り口となり老後資金の基盤となるはずなんです。
平均点以上を取るために
プロのファンドトレーダーでも今挙げてきた様な指数≒市場平均に投資成績で勝つのは至難と言われています。それほどこの現代では指数に資金が集まりやすい状況だからです。(それだけ魅力的な商品でもある。)
では何故わざわざ指数ではない個別株へ手を広げる必要があるのでしょうか?正直言って…「ありません!」個別株へ手を出すのはそれらを踏まえて、それでも市場平均に勝とうとする+α派であることを忘れてはいけません。
米国市場の代表指数、S&P500には我々が知っている大企業がほとんど入っています。アップル、アマゾン、マイクロソフト、ネットフリックス、テスラ、ファイザー、ディズニー、ナイキ、スターバックス…。
つまりS&P500を購入するだけで間接的にこれらの有名企業に投資できていることとなり、わざわざ個別株へ投資する妙味は少ないと言えます。つまり、個別株投資を始める方は、指数に劣後する可能性も承知の上でそれでも自身のパフォーマンスを試してみたい方、極少額だけでも所謂ギャンブルを張りたい方、そもそも投資が好きな方、達なのでしょう。(私もその1人です!)
個別株への投資は時間的・金銭的・精神的余裕が必要です。今まで紹介してきたNISA・iDeCoとは全く別物と認識した方が良いです。生じた利益に課税もされます。
「それでも、もう一歩前へ進みたい」という方は、まずはETFを上手く使っていくのが馴染みやすい方法かもしれませんね。例えば、QQQという商品がありますが、これはハイテクやITなどの比較的新しい企業が多く含まれたNASDAQ100という指数に連動した商品です。「市場平均よりも少しハイテク寄りに投資したいな」と感じる方はこのような商品によるトッピングが選択肢にあがるわけです。
投資を始めた頃は、私も「どのようなPF(ポートフォリオ)を組めば良いか分からない」とたくさんのブログを読み漁りましたが、現在は全くそれらとは異なる手法で戦っていますし、どうやら正解は無いようです。
まずは自分がどのような未来を想像するか、そのイマジネーションをそのままPFに表現して貰えれば良いというのが私の見解です。ETFなどのツールを上手く使えば、リスクを抑えつつ冒険できる楽しさを得られるからです。
リスク承知でインデックス投資の世界から一歩踏み出す代わりに、自身でPFを組む楽しさを必ずや実感できるはずです。そして失敗から試行錯誤するのもアクティブ投資の醍醐味です。失敗なしでは上手くはなれません。
より短い期間で大きな資産を築く
今でも忘れませんが、2020年4月27日にデルタ航空の株を¥50万購入したところから私の米国個別株投資はスタートしました。購入ボタンを押す瞬間は脳内に神経伝達物質が駆け巡り、非常に興奮したことを覚えています。
なんだか大人の階段を登ったような気分でした。Twitterの仲間にたくさんの事を教えてもらい、様々な経験をしながら成長してこれたと思っています。
「投資における私の目標は何か」と考えた時に突き詰めるとより短い期間で大きな資産を築くであることに気づきました。こんな宣言をすると少々角が立ちますが、これを明確にするだけで自身の投資ストラテジーがかなりくっきり見えてきたのは確かで、「より短い期間で達成するには個別株投資が必要」という結論に行きつきました。
乱高下は激しいですが、時に生まれる爆発的なリターンはインデックス投資にはありません。例えば私はバッテリーなどに用いられるリチウムへの投資をLACという個別株を通じて行っていますが、現時点で含み益は¥350万を超えています。
$LAC リアル誕生日プレゼント🤣🤣🤣 https://t.co/kN2NuqA79l pic.twitter.com/A0IzidwYPk
— Dr.レモン🍋@医師×Lithium (@Dr_lemonnn) October 29, 2021
ただ物事そんなに甘くありません。毎回上手く行くわけでもありません。私が現在試している投資方法は先程紹介した基本型「分散を効かせた長期投資」とはほど遠く、皆さんには当アカウントをくれぐれも用法・用量を守って正しく参照して頂きたいと思っています。
これに関連して、過去にリスクコントロールの記事も書いていますので、まだの方は是非読んでみてください。初心者の方でも投資戦略の組み立て方が分かるはずです。
繰り返しにはなりますが、ETFを用いたPFへのアクセント例を紹介します。例えば、同じリチウムに投資するのであっても個別株ではなく、ETFを用いた方法だって存在します。LITというETFは、リチウム&バッテリーテクノロジーに関連する37社の個別株からなる商品で、値動きの推移や直近の上位組入れ銘柄は以下の通りです。
そのパフォーマンスは言うまでもありませんが、自分が選好する分野においてプロが選んだ37社へ程よく分散された商品を一手に購入できるというのは本当に素晴らしいですよね。わざわざリスクを取って、自分で1社に絞る必要はないんです。また自分で37社買い揃える必要だってないんです。
「インデックス投資から一歩前に進みたい」という方は是非ETFの有効利用を考えてみてください。
$LIT 1年間で+119%
対するSP500は+39% pic.twitter.com/GJd9lGuP3U— Dr.レモン🍋@医師×Lithium (@Dr_lemonnn) October 31, 2021
$LIT Top 10 Holdings pic.twitter.com/KuASlIObjM
— Dr.レモン🍋@医師×Lithium (@Dr_lemonnn) October 20, 2021
Take Home Messsage
さて最後に、執筆時点でS&P500の直近1年リターンがなんと39%!これ、とんでもなくないですか?冒頭で述べたようにそれもそのはず、これを超えられないアクティブ投資家が山ほど居るのも納得です。というより、素直にインデックス投資をしていれば1年で39%も資産が増えたわけですから、アクティブ投資の苦労と比べればコスパは数段上でしょう。
投資初心者の方に今一度お伝えしたいのは、
①まずNISA・iDeCoを用いて分散を効かせた長期積み立て投資を必ず開始して下さいということ。
②その上で、もし資金に余裕があれば、インデックス投資にETFを上手くトッピングしたPFへの味付けを検討してみてください。
③それを続けてみて、万が一「個別株にも興味が出てきた」という事であれば、是非一緒に楽しみながら成長していければと思います。
今回の記事は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。今後も仲良くしてくだされば幸いです。何か質問やコメントがあればTwitterにて募集しております。ではでは!